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Elizabeth
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アスリートはドM

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2004年12月26日

世界的イベントと北海道  

faura WINTER 06号 [特集] エゾモモンガ が発売されていました
北海道にモモンガが生息していることは、自分も含めて認知度は低いでしょう
fauraで紹介されていたエゾモモンガの写真は、どれも決定的瞬間。
カメラマンの努力とか忍耐は計り知れないものがあります

それよりも考えさせられたのは
殆ど巻末に近い、写真の無いテキストだけのページで
今年の9月に十勝地方の林道で開催されたWRCの日本戦
「ラリー・ジャパン」に対するコラムがあった

私には変な癖があって、本を手に取るとその巻末から逆にめくっていく。
それとか、1ページや2ページで終わる文章だと、最後の方に先に目が行ってしまうのだ。この岩佐 光啓氏の「時代錯誤の林道ラリー」という文章の最後に、faura編集部のラリー・ジャパンに対する姿勢が表明されていた。
これを先に読んでしまって、正直なところ不快感が生まれた。
F1やオートバイのレースよりもWRCが好きで、レンタルビデオや衛星放送で良く観ていた身としては北海道での世界戦開催は手離しで喜ぶ事件だった。
帯広での開会式の夜、会場には5万人もの観客が集まり、レースも最高だったと、良いニュースが耳に入っていた。

まずは最初から読むべし。

一通り読み終えて、筆者、編集部の主張が理解できた。
前述した「良いニュース」の反面をfauraでは伝えている。
海外とは違って、狭く柔らかい十勝の山林コースでの高速レースがどんな負の産物を生じたのか。希少動植物が生息する近くでの騒音、環境破壊。単に○○が生息しているから中止すべきだという論ではなく、レースが終わったコースを実際に目で確かめ、その自然環境を無視したコース設営法や荒れ果てた林道や周辺を報告している。
経済効果を楯に来期も開催を決定した自治体と、補助金を出す北海道。ラリー・ジャパン開催の直前に希少動物の営巣が確認されて中止すべきだとの勧告が自然団体から出されたのを覚えている。でもそれ以外は、ラリー・ジャパンに対する「負」の報道は開催前もそれ以後も聞こえてきなかった。

今回のfauraを読んで、ラリー・ジャパンの重要な側面を知ることが出来たから、まずは中立の考え方で今後も情報を得ながらラリーの必要性を自分の中で整理していきたいと思う。
ラリーは好きだし、北海道の自然だって大切だ。
「ラリー車が飛ばす土砂が凄いので砂防ダムを造りましょう」
なんて愚かな笑い話が出ないうちに。

最近読んだ本
「WRC・世界ラリー選手権のすべて」という本で記憶に残っている。
それは何故自動車メーカーはラリー参戦するのか?ということ。
本では「そのモデルの自動車を売るため」と説明している。
WRCで活躍している日本の車は欧州では500万円もの高値で販売されているステータスなんだそうだ。そんなことから判断すると、WRCは自然を踏み台としたメーカーの宣伝行為だと言える。現に「日本車がラリー・ジャパンで勝利したことの意義は大きい」というコメントがレ−ス後にあったのだから。


とにかくこの問題、ラリーが好きな身として、瞬時に「ラリー反対!」的な翻意も出来ないわけで、でも、来年もWRCが北海道に来ると喜んでいる方には是非読んでみて欲しい記事だったのです。
是非。

     

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Posted by Elizabeth at 00:50│Comments(0)野生
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