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2004年12月19日

小野田さんのこと  

「小野田寛郎さんに勲章 日本人初、ブラジル空軍」

yahooのトップページでこのニュースを知った
小野田さんとは、フィリピン・ルバング島で戦後も30年間任務を遂行してきた日本兵。1974年、戦時中の上官の命に従い投降。日本に帰国した。
このニュースを見たのは30年前だから自分は10歳だった。グアムの横田さんのこととか小野田さんのことは当時は結構な騒ぎになった記憶がある。

この写真を憶えていますか?

ブラジル空軍からのサントス・ドゥモン勲章というのは、市民に対しては最高レベルの褒章だそうだ。この小野田寛郎さんの「凄さ」を知ったのは愛読書であるメタルカラーの時代・第3巻を読んだときだ。要するに小野田さんに対して何も知らなかったのだ。凄い。引用する。


太平洋戦争の末期、フィリピンのルバング島で遊撃戦指導の命を受けたが、終戦による任務解除を受けることなく、密林で30年も孤独の戦いを続けたのが元・陸軍少尉、小野田寛郎さんである。1974年の帰国は大ニュースとなったが、小野田さんは密林の只中で「浦島太郎」の生活を続けていたのではなかった。驚いたことに、小野田さんは日本や世界の戦後の大変化や技術進歩の大半を密林にいながら知っていたのだという。
〜中略〜
「私が所属していた陸軍中野学校は「日本本土が占領されることもあり得る」と準備を始めたのです。日本は米国に占領される。しかし日本はアジアのどこかに亡命政権を打ちたて、米国が嫌気がさすまでゲリラ戦を継続し、有利なかたちで講和に持ち込むというシナリオがあったのです。私の任務はいずれ日本の亡命政権が反撃を開始した暁に、ルバング島の滑走路を使い、ここを不沈空母化する。その日のために我々が設定した地域に住民らが入り込まないように牽制を続け、かつ、この地域に日本軍の兵士が居るのだということを、住民らを通じて外界に知らせることでした。」

具体的に、何が凄いのかというと


? ラジオを聞いていた。世界情勢を把握していたのだ
  BBCやABC(オーストラリア)、北京放送、モスクワ放送、等
  だから新幹線の開業も、大阪万博もアポロの月面着陸も知っていた
? 新幹線には驚かない。東京〜下関を8時間で結ぶ弾丸列車の構想は昭和10年からあったのだから。
? 夜空を移動していく光る物体は人工衛星であると認識していた
  ロケットやジェット機の開発も予想済み。
? 縫い物をする針は自分で作った。
  針穴を開ける工程が凄い。
  その他、紹介しきれないほどのサバイバル術。


現在82歳。健在であることを知って嬉しかった
いま一度、小野田さんの考えていることを知りたくなった。
1974年に帰国後、1年でブラジルに移住。牧場を営む。
ルバングの密林で世界情勢を把握しながら何を思っていたのか。
「小野田塾」に参加できる子供たちが羨ましい。
  

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Posted by Elizabeth at 00:11│Comments(4)技術
この記事へのコメント
私も覚えています。同じころだったか、少年サンデーか何かに、斎藤たかお氏が「サバイバル」という漫画で、人間が一人で生き抜くことの過酷さ、たくましさを描いていましたが、実際に小野田さんがジャングルでやっていたことは漫画以上ですね。
Posted by さるのすけ at 2004年12月19日 11:31
>さるのすけさま
懐かしいですね「サバイバル」。あの設定では破壊された都会で、しかも冬がありましたね。小野田さんの場合、熱帯だったので寒さは少なかったでしょうが熱帯故にマラリアなどから身を守る術も語っていました。なにせ30年。でも浦島太郎じゃないというのが驚きなのです。
Posted by nitride at 2004年12月20日 22:06
 高校時代に小野田さんの本を読みました.
 今も健在でおられる小野田さんは唯一気概・気骨のあった時代の日本人の1人です.
 今の堕落した日本が、どうしたら昔をぜの様な気骨のある日本に戻れるのでしょうか.
 講話を是非、お聞きしたいものです.
Posted by ゲスト at 2005年05月26日 01:05
コメントありがとうございます。
小野田さんの著書があるのですね。興味があります。
今の日本は身に降りかかる危険といえば、事故や自然災害、犯罪に巻き込まれるという事象がほとんどで、必然、気配りもそちらに集中することになるでしょう。戦うとか生死とかの心配が減ったんですね。それは良いことです。
ただ戦争を体験し、密林で生きてきた小野田さんがこの日本の現状をどう思っているのか。わたしも講和を聞きたい一人です。
  
Posted by nitride at 2005年05月26日 08:05
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小野田さんのこと  
    コメント(4)