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2006年04月08日

スーパーカミオカンデの復活  


  
  
スーパーカミオカンデが復旧工事を完了したというニュースを見ました
かつて赤平にあった無重力試験設備、そして岐阜県・飛騨の地下1000メートルにある東京大宇宙線研究所の観測施設「スーパーカミオカンデ」
日本は凄いものを持っています。
  
 あらためて、「メタルカラーの時代6」に収録されている山根氏と戸塚氏の対談を読み直してみました。2001年11月、光電子倍増管が一挙に7000本近く壊れてしまうという事故が発生。以下、破損経緯を抜粋させていただきます。出展 メタルカラーの時代6 山根一眞著 小学館  
・5万トンの純水で満たされた光電子倍増管13031本でニュートリノを観測するスーパーカミオカンデ。突然3〜4秒、ゴゴゴと大音響が発生、続いてボンボンと4〜5秒。この数秒足らずで水中の光電子倍増管7877本が割れ潰れてしまった。
  
・光電子倍増管は1個30万円。数秒で24億円分が失われた。
  
・後の解析で最初に壊れた光電子倍増管1個がほぼ特定された。あるエリアの2個のうちのどちらか1個。
  
・倍増管を交換する作業で底面の管はマットを敷いて人間が乗って交換する。これは計算上問題ないとされていたが、再現実験の結果、この加重が原因で微小クラックが発生。光電子倍増管の爆縮破壊の発生原因になったと解析した。
  
・1本が破壊されると連鎖反応で周囲から爆発が伝わっていく



事故から5年近く経過して、ここまで復活したのは嬉しいニュースです。これから2ヶ月かけて5万トンの純水を注入していくようです。
自分は物理にもニュートリノにも詳しいことはありませんが、無重力試験設備やカミオカンデなど、話を聞いただけで引き込まれてしまいます。
光電子倍増管は浜松ホトニクスという会社が製造。「月で点灯した懐中電灯の光ですら地球上で検知できる」性能を持つという恐るべきセンサーです。そのセンサーを13000個配置してもなお、1ヶ月に1個、観測できるかどうかと言われる素粒子・ニュートリノ。
スーパーカミオカンデの復活で未来には光子ロケットの時代が来るかもしれません。
  

この対談で一番勉強になったのは「光は光子という超微粒子である」。微粒子であるが故に水を完全に透過することができず、深海に行けば光が到達しない。
ということを恥ずかしながら知らなかった。光は微粒子である。質量はゼロ。
ニュートリノはどんな物質もグングンと透過していく。しかもこの研究チームは「ニュートリノには質量がある」と発表したそうです。
   

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060408-00000006-maip-soci.view-000
  
  

  
  

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Posted by Elizabeth at 20:50│Comments(2)技術
この記事へのコメント
これはぶったまげます。人類の力を超えた技術には素直に驚いてしまいます。
デジカメが銀塩カメラを超えたなんていう技術とはケタが違って、夢のある仕事だと思いました。
Posted by ゲスト at 2006年04月09日 21:50
>lynskyさん
ニュートリノを補足する確率が低いのならば光電子倍増管を13000本設置しよう。他の宇宙線なんかの影響が及ばない地下1000メートルに設置しよう。
なんて風なことを本気で実現する戦車のような意志ですよね。ワタシも驚くばかりです。
でもこういった研究は集めた膨大な無表情の「数字」との戦いらしです。それでも「夢」が満タンですね。
  
Posted by nitride at 2006年04月10日 20:26
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スーパーカミオカンデの復活  
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