神楽坂レーシング

さて
前日のＷＣ札幌大会第１戦で高梨選手が優勝して
今日はどうでしょう
会場に行く道中も、会場に着いてからも
優勝を期待するとかいう感覚ではなくて
高梨、フォークト、アヴァクモワなど、世界トップのジャンプが見られる緊張感といいますか
「どんだけ？」みたいな

そんなわけでランディングバーンがほぼ水平になるくらいの場所で観戦することにしました。






まだ１本目が始まったばかり。これからどんどん観客が増えます

新兵器のＳＯＮＹ　ＮＥＸ－５Ｒに望遠付けて
こりゃ凄い写真が撮れるべかと思っていましたが
ピンぼけ写真ばかりで望遠初心者まるだし。






この場所で観ていると
助走とサッツの瞬間はまったく見えません
どわっと視界に入って来たときにはすでにＶ字が完成していて
あとは７０メートルくらいで落ちるのか
伸ばしてきて９０メートルを超えるのか、選手それぞれです





望遠３００ミリでこんな感じ
Ｖ字が見えた瞬間
「高い！！」
と思う選手がそのまま距離を伸ばすわけでもなく
ストンと８０メートルくらいで終わることもあれば
高いなりの強さを生かして距離を伸ばしてくるのがトップクラスの選手でした。


高梨沙羅選手の１本目を見たときに
背中がゾワワしたのは明らかに飛び方が違うからです
すぐに感じたのは戦闘機のソレに似ているあまりにも
いままで丘珠だとか千歳だとかのお祭りでそれはそれはありがたい
戦闘機の、特に在日米軍さんの戦闘機のデモンストレーション飛行を
歓喜の中で拝ませていただきました
特に米軍さんのＦ－１６機動飛行などそれは
観客の前にローパスで
すげー速さで接近してくるのに音は静かで滑るようで
機体は小さく見えて
あんな小さな翼で揚力少ないんじゃないの？と思えるのに
剛力なタービンのパワーで押し通す
そうして目の前を通過するとバリバリバリバリと轟音とともに去る

みたいな
そういうことです
高梨選手は

ドカンと高い位置に踏み切って
長いスキー板と身長の高さによる大きなスーツのマテリアル効果で
揚力を得ながら距離を伸ばす外国のトップクラス選手

高梨選手は違う
身長１５０センチ
板は短い
サッツであっというまに綺麗なＶ字体形を決めると
ほとんど手を使わずに方向をを定め
あとは揚力を発生できない分、前方へのベクトルを生かして前へ前へ飛ぶ
前へ行きながら落ちる
落ちるけど前へ行く
だから距離が伸びる

その小柄な感じとスピード感とＶ字をピタッと決めたまま
揺るがない姿勢で高速飛行する様子はまさに
Ｆ－１６がコーーーと飛ぶアレを彷彿させる
体格の大きな海外選手は恐らくこの飛び方は出来ないのでしょう
凄いものを見れた






そんなわけで優勝・高梨選手　　２位　マッテル　　　３位　アヴァクモワ
マッテルが２位でもおかしくないのですが、なにせＷＣ総合２位のフォークトが１本目の着地後に転倒してしまったものだから
表彰台に上がれなかったということになります

いろいろと
高梨ソチで金、確実　　とかのお気楽な予想が多いですが
甘くみてはいけない
この日、３位だったロシアのイリーナ・アヴァクモワは現在ＷＣ総合３位
１月４日のロシア・チャイコフスキーでの第２戦で優勝していて
このときは高梨選手は３位でした
アヴァクモワは今期登場した新星




表彰式ではにこやかにしていたのですが
うつむきながら戻るアヴァクモワ


そうして
ぐるっと回って
選手控え室のプレハブに戻ってきて
ワタクシのすぐ目の前を通るときに










∑(￣□￣;)
怖い


【代弁】
ちくしょう
あんたら
今日は勝たせてあげたけど
オリンピックはどこで開催するかわかる？
ソチよ
ロシアの。
ワタシはプーチン大統領と直接会って
激励されているのよ
わかる？
それがどんな意味か？
もう根まわしは出来ているってこと

これはおふざけではなく
ワタクシはかなりこの娘、ヤバイと思っています。







１月２５日
ワールドカップ女子ジャンプ第１１戦
スロベニアのPlanica（ＨＳ１０４）
これをライブストリーミングで観戦しました
強い選手だと認識はしていたのですがオーストリアのイラシュコが
１本目、２本目を強力に揃えてぶっちぎりの優勝でした
高梨選手も良い内容でしたが合計で１２点も差を付けられて２位
３位はこれも強いフォークト

このタイミングでイラシュコの覚醒は怖いです
前シーズンは表彰台の常連でした


そんなわけで
ソチ五輪の女子ジャンプを大雑把に予想するならば
メダル争いは

サラ・ヘンドリクソン
イリーナ・アヴァクモワ
カリーナ・フォークト
ダニエラ・イラシュコ
コリーン・マッテル
高梨沙羅

この５人、誰が勝ってもおかしくない
ワールドカップとオリンピックはそれぞれ神様が違います。
あ、６人でした

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