2005年01月23日
A.T
新聞を読んだ。
厚生労働省は、四月の個人情報保護法全面施行に伴い、病院などで家族に病状を説明する場合も患者本人の同意を必要とするとした医療、介護関係者向けの指針をまとめ、都道府県などに通知した。医療現場では、がんなどの場合、病名を告げず、まず家族に話すといった慣習が長く続けられてきただけに、患者と医療側双方に意識の切り替えが求められそうだ。
2月1日付け、北海道新聞朝刊より引用
上記の例外
(1)
「生命、身体、財産の保護のために必要で、同意を得ることが困難な場合」
(2)
「本人に直接病状を説明すると他人を傷つけたり、自殺の可能性がある場合」
(3)
「重病で告知により患者の病状悪化が予想される場合」
今日、blogでこのことが扱われていないかどうか注目していたが
2件ほどを見かけただけであった。
自分としては今までの日常が大きく変わる法律だと思う
新聞記事では「意識の切り替えが求められそうだ」とあるが
間違いなく意識を大きく切り変える必要がある。
病院での診察結果を聞きにいって「あなたは○○○です。非常に致死率の高い病気で、治る確率は50%です」と宣言されるかもしれない。四月以降は。
今後は医師にはより一層、告知するときの患者へのメンタルな要素に配慮する技量も求められるだろう。逆に言うと医師は「嘘」をつく必要が無くなるともとれる。
実際にはバランスの取れた運用となるのだろう。
いろいろなスタンスから見れば、この法案に対する思いは様々だろう。
告知というのは衝撃的なことだ
私は家族の病気で2度、告知を受けたことがある
自分の見ている光景、聞いていることすべてが夢だと思おうとした
この人は何を言っているんだろうと思った。
うつむいたまま動けなくなった。
そんな言葉を患者本人が一人で受けきれるのだろうか。
この法案で、「個人」という名のもと、家族との間に見えない壁ができてしまうような気がする。
Posted by Elizabeth at 03:22│Comments(0)