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2004年08月20日

「近頃の若いもんは」などと言えない  

【確信】

北海道新聞の「読者の声」特集、「私が出会った生と死」より
小学校6年生の山内さん(女の子)の投書

父が倒れ多くを学んだ
去年の今頃、父が倒れた。
ICUという特別室に入っている父は
沢山のチューブや機器に囲まれてエイリアンだった
これを見たときの私を、母は姉妹の中で一番落ち着いていたと言っていたが
内心はショックで固まっていたのだ
実際には、こちらのほうが死ぬかと思うほど動揺していた

最近「死ね」などと平気で言う人がいる
でも、そういう人も、一度心臓が止まった父や
必死で助ける隊員さんと先生
これにこたえるように息を吹き返す父の姿を目にしたら
そんな言葉は一生口にできなくなると思った

小学5年生の夏休み
私は、生と死について考えてみることができた
一つ、大人になった夏だと思う

(2004年8月19日の北海道新聞・朝刊より引用)
  
  
  
  
この文章に出会って
最近考えている自分の自信の無い「考察」が固まった気がする
それはイラクでの日本人3人が拉致・拘束された事件のこと
テレビの中で必死に家族の命を助けてくれと叫ぶ行為に
ネガティブな発言、行動をする人がいた
理解出来なくもない
あれだけなりふり構わず家族を思う気持をさらけ出す
人によっては「うっとうしい」と感じるかもしれない

自分の大切な家族が、例えば病気で
「今晩がヤマです」と言われたとき
明日になれば死んでしまっているかもしれない、そんなとき
大きなイビキをかいて寝ていられるか?
土下座して済むものならいくらでもするだろう
そういう経験のない人には、あの家族の悲痛な叫びが届かない

こんな風に考えていた
そのことを小学6年生の山内さんの文章は救ってくれた
どんな評論家のコトバよりも
子供の言葉の方が重い。このごろそう感じる
  
 

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Posted by Elizabeth at 00:10│Comments(4)
この記事へのコメント
アレコレかくのすら、野暮に思われるのですが、
足跡残しさせてください。

読んでいて、昇華された思いです。
中途半端に揺らいでる場合ではない、
そう強く思いました。
Posted by ゲスト at 2004年08月20日 21:59
>胡蝶薫さま
この山内さんの文章が胡蝶薫さんの「何か」に触れて、そして「光った」ようですね。
この少女は命を救う行為の緊迫感を目の当たりにして「生命の重さ」を自分なりに知ったのですね。命は、それを必死で救おうとしたときに尊さを感じます。自分の無力さも感じるんです。
  
Posted by nitride at 2004年08月20日 23:40
子供の素直な感想は時々ドキッとします
文章読みながらちょっと( T-T)ウルウルしちゃいました
最近涙腺が弱くて…
Posted by るいるい at 2004年08月22日 22:17
>るいるいさま
現実逃避だと思われたくはないのですが
子供の言う事って「ハッ」とさせられることが多いです。なにか余裕のないオトナの行動に釘を刺してくれます。
感受性豊かな「子供」は健在です。日本の未来は大丈夫!
  
Posted by nitride at 2004年08月23日 23:58
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「近頃の若いもんは」などと言えない  
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