ブレッカー・ブラザーズ  

Elizabeth

2004年10月23日 23:48

土曜日は以前から予約してあった赤平のバンガローで一泊する予定を
「終日雨、雪が降るところもある」という天気予報で、早々にキャンセル
ゆっくり寝ていたかったので逆に好都合だとばかり、9時まで寝る
何か、昔に録画したビデオでも観ようと探していたら
ブレッカー・ブラザーズの日本での公演を録画した貴重なテープを発見。10年くらい前に録画したのだろう。

ちょっと一部、カビてる。。。。そうだよなぁ。埼玉の高温多湿な押入れに6年も入れたままだったし。でも再生してみたら程度は良好。ステレオを経由してガンガン鳴らせる。
これ、確かWOWWOWで放映してたのを慌てて録画したやつだ。世界最高のサックスプレイヤーだと信じて疑わないマイケル・ブレッカーとその兄弟、ランディー・ブレッカーのユニット。
マイケル・ブレッカーのことを初めて知ったのは渡辺香津美の「TO CHI KA」に参加したときから。このときのバックメンバーはマイケルのほかにマイク・マイニエリ、トニー・レビン、マーカス・ミラー、ピーター・アースキンなど、日本のミュージシャンのバックを引き受けるとは信じられないメンバーのオンパレード。

マイケル・ブレッカーとマイク・マイニエリがジョイントして活動していたステップス・アヘッドはジャズファンクのジャンルでは最高に好きなユニットだった。正確に覚えていないが、18年くらい前だろうか。札幌の百合が原公園で「サッポロ・モントルー・ジャズフェスティバル」というのが開催されて、憧れのステップス・アヘッドが来日。マイケルやマイクの恐るべき演奏を目の当たりにする。

今日見たブレッカー・ブラザーズもエレクトリック・ジャズのテイスト全開で最高のパフォーマンスを披露している。圧巻は1曲で30分の大作「ソング フォー バリー」。今は亡きトロンボーン奏者に捧げた曲。AKAIのウインドシンセ「EWI3000」を武器に、サンプラーやMIDI音源、シーケンサー制御しまくってソロなのに物凄いオーケストラを聞かせる。
終盤の10分近いギターソロからいきなりメインのフレーズに戻る。
ジャズの快感はそこにある。一見、感性の趣くままに、燃えるソロを続けているように見えてもプレイヤーはテレパシーで会話してるのか?ちゃんと解っているのだ。ほんと、理由はわからないけど涙が出てしまった。スタジオ録音の音楽よりもライブ盤が好きだ。
このビデオは貴重だな。大切に。

というわけで、マイケル・ブレッカーを知るキッカケになった渡辺香津美の「TO CHI KA」が確かあったはずだと探してみたら有った。久しぶりに聞いた「ユニコーン」は1980年の曲とは思えないよ。音楽の本質ってのは変わらないものなんだな。
  


       

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