カール・レイモン　　

新聞の朝刊を読んでいて
「故レイモンさん故郷から名誉賞」
という記事が目に留まった

いまでこそ函館に綺麗な店舗があるのは有名で
全国でもハムやソーセージを買うことができるが
そこに至るまでには簡単なものではなかった
もう記憶に薄いのだが
２０年位前にＮＨＫで放送したレイモンさんのドキュメンタリーを見た。函館でソーセージ作りをしていたのだが、ある日故郷に帰ってしまう。しかし、また函館に戻った。
作業場で鼻歌を歌いながらソーセージを作る
作業している脇には小さな黒板が置いてあり
ふと思い浮かんだ「気に入った言葉」を忘れないうちに書き留める
そして番組の最後、最も印象的なコトバ

「私はお金は全然残らなかった　でも沢山の思い出が残った」

いまでも忘れることが出来ない番組だった

そんな故レイモンさんが故郷チェコから欧州統合運動の功労者として名誉賞を贈られたのだ。彼が残してくれたコトバ、これからも大切にしたい。


　　　　　
　　　　　　　　　　2002.10 函館にて